ガリレオ

 レンタルDVDでドラマ「ガリレオ」を見ています。今回は3本目の「絞殺る」と「夢想る」。しかし途中、夫と二人でひっくり返ってしまいました。「夢想る」の方だったかな?監察医の真矢みき先生と柴咲コウさんが研究室で語り合っている場面。二人でまじめに話し合っているのですが、その最中、真矢先生はシャーレの上の生レバーっぽいモノをチョイチョイと切って、スライドグラスの上に載せていました。傍らには顕微鏡。って、そのまんま見るんかい!ありえねー! ブーイングしていたら子供に「聞こえないんだけど」と叱られた。
 あの場面のアレ、もしあのまま見たとしますと、まず何も見えませえん。ブツが大きすぎて光を通さないからです。視野はまっ黒です。おまけにカバーガラスをつけてなかったみたいなので対物レンズにブツが付いて汚れます。余計に何も見えません。ついでに、下から光を当て続ければ生レバーはたぶん腐ります。これらはそんなに難しくない小・中学生の理科レベルの話だと思います。
 組織を見る場合は、臓器を切り分けたらまずホルマリンで固定をします。腐ったり変質したりしないようにするためです。それからパラフィンで固めます。固めるのは組織を薄く切るためです。薄くしないと何も始まりません。パラフィンで固めるために下準備もいろいろとしなくちゃいけません。さまざまな苦労ののち、薄く切ったら切ったで、その標本を染める必要があります。染めないと何が何だか見えないからです。染色するにもいろいろと手順があります。以上のことは、病理組織標本の作り方、とか、HE染色、とかで検索するといろいろわかると思います。あと、凍らせて薄く切るという方法もありますけど、たぶんこの場合はあまり使われないと思うので省きます。
 ドラマに説得力を持たせるために顕微鏡を用意して、真矢さんも頑張って自然に見せるように演じたのに、出てきたのがスーパーで買ってきた生レバーでは台無しです。あの場面ではトレーに載せた何枚かの標本(染色済みのもの)を準備しておいて、先生がまず標本を手にとって、天井などの電気に向けて一度透かして見てから、顕微鏡にセットしてピントを合わせる真似をする、動作の途中で適宜会話を入れる、というのが自然な動きだし、あまり準備にお金もかからなかったのではないかと思いました。